リフォームの失敗と後悔|大阪で実際に多い15例と、直すときの費用|ダスノン
リフォームの失敗には、大きく分けて「業者選びの失敗」と「決め方の失敗」があります。前者は悪質な会社に当たってしまう話で、報道されるのはこちらです。ただ実際に多いのは後者 ── きちんとした会社にきちんと工事をしてもらったのに、住み始めてから「こうすればよかった」と思う失敗です。
このページでは両方を、起きる時期の順に並べました。あわせて「その後悔を、あとから直すといくらかかるか」も載せています。直す費用が分かると、打合せのときにどこへ時間を使うべきかが見えてきます。
目次
失敗は4つの時期に分かれる
「リフォームの失敗」とひとまとめに言われますが、起きる時期によって防ぎ方がまったく違います。まず全体像です。
契約前
会社選び、見積りの読み違い、契約書の不備。金銭的な被害がいちばん大きいのがこの段階です。防ぎ方は「急がない」ことに尽きます。
打合せ
間取り、設備の位置、コンセント、収納。件数がいちばん多いのがここです。工事は正しく行われているので、誰も悪くありません。決め忘れが原因です。
工事中
追加費用、工期の遅れ、近隣とのトラブル。事前の説明があったかどうかで、印象がまったく変わる領域です。
工事後
音、におい、結露、不具合。数ヶ月〜数年たってから出ることもあります。保証の範囲を知っているかで対応が変わります。
【契約前】業者選びでの失敗
この段階の失敗は、取り返しがつきにくいものが多いです。代表的な5つを挙げます。
- 相場より極端に安い見積りを選ぶ ── 材料のグレード、工事範囲、下地補修のどれかが抜けています。どれが抜けているかを確認せずに契約すると、着工後に追加が出るか、抜けたまま仕上がります
- 「一式」だらけの見積書で契約する ── 「内装工事 一式 500,000円」では、何にいくら使われるのか分かりません。他社と比べることも、範囲を調整することもできません
- 契約書を交わさずに着工する ── 口頭で決めた範囲は、後から証明できません。「そこまで含むと言ったはず」が通らなくなります
- その場で契約を決める ── 今日決めれば安くなる工事は存在しません。持ち帰って検討する時間を嫌がる相手とは、契約しない方が安全です
- 施工する人が誰か確認しない ── 契約した会社と現場に入る職人が別のとき、間に何社入るかで金額も品質も変わります。「実際に工事をするのはどなたですか」は必ず聞いてください
会社の見分け方は リフォーム会社の選び方 に、見積書の読み方と費用の下げ方は リフォームを安くする方法 にまとめています。
訪問販売と点検商法への対処
大阪市内でも相談が絶えないのが、突然訪ねてくるタイプです。典型的な流れはこうです。
- 「近所で工事をしていて、お宅の屋根が浮いているのが見えた」と声をかけられる
- 無料で点検すると言って屋根裏や床下に上がる
- 撮ってきた写真を見せ、「このままだと危ない」と伝える
- その場で契約を勧める
写真が本当にその家のものか、外からは分かりません。判断の基準はひとつだけです。その場で決めさせようとするかどうか。本当に急を要する状態なら、別の会社にも見てもらう時間くらいは待てるはずです。
点検を頼んでしまったときの対応
- ひとりで対応せず、ご家族に同席してもらう
- 写真を見せられたら、その場所に自分も一緒に行く(屋根なら、脚立から見える範囲でも構いません)
- 「検討します」と伝えて帰ってもらう。その日のうちに答えを出さない
- 心配なら、地元の会社に別途見てもらう。ダスノンも、他社さんの指摘が妥当かどうかの確認だけでお伺いしています
※ 訪問販売に該当する契約であれば、法定の契約書面を受け取った日から一定期間内は、書面で契約を解除できる制度(クーリング・オフ)があります。ただし、消費者の側から来訪を要請した場合など、対象にならないケースもあります。該当するかどうかの判断は、お住まいの自治体の消費生活センター、または消費者ホットライン(188)にご相談ください。
【打合せ】プランの後悔15例と直す費用
件数としていちばん多いのがこの段階です。工事は図面どおりに正しく行われているので、クレームにはなりません。ただ、住み始めてから毎日気になります。
実際にお聞きする後悔と、あとから直す場合の方法と費用を並べます。直す費用が高いものほど、打合せで時間をかける価値がある項目ということです。
| 後悔の内容 | あとから直す方法 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| コンセントが足りない/位置が悪い | 増設・移設(壁を開ける場合あり) | 工事内容による |
| 照明・スイッチの位置が使いにくい | 配線の移設と壁の補修 | 工事内容による |
| 収納が足りない | 造作収納の追加、押入をクローゼットに | 工事内容による |
| 床の色で埃と髪の毛が目立つ | 上貼り(クッションフロア) | 2,800円〜/㎡ |
| 床材を変えたい(張替え) | 既存を撤去してフローリング新設 | 9,000円〜/㎡ |
| 壁紙の色が思っていたのと違う | 貼替え | 900円〜/㎡ |
| ドアの開き勝手が動線と合わない | 建具の付け替え、枠ごとの交換 | 20〜40万円 |
| 開き戸が邪魔(引き戸にしたい) | 壁の下地補強をともなう改修 | 工事内容による |
| 洗面台の位置を変えたい | 排水管の移設をともなう工事 | 20〜40万円 |
| トイレを広く・手洗いを別にしたい | トイレの全面改装 | 20〜40万円 |
| 浴室に乾燥機を付けておけばよかった | 後付け設置(電気工事の有無で変動) | 4〜15万円 |
| 換気が弱い(レンジフード) | レンジフードの交換 | 6〜10万円 |
| 部屋が寒い・結露する | 内窓の設置 | 4〜8万円/箇所 |
| 和室を残したが使っていない | 洋室への変更(床・壁・建具) | 10〜25万円 |
| 対面キッチンにしたかった | 壁の撤去と給排水・ガス・ダクトの移設 | 50〜160万円 |
※ 価格はダスノンでお請けした工事の価格帯です。「工事内容による」としているものは、壁の中の状態と距離で大きく変わるため、現地を見てからのお見積りになります。
この表の読み方
下に行くほど、あとから直す費用が上がります。つまり打合せで時間をかけるべき順番は、表の下からです。
壁紙と床の色は、住んでから貼り替えられます。1部屋の壁紙なら3〜5万円です。一方、キッチンを対面にする、洗面所の位置を変えるといった配管や壁を動かす判断は、あとからだと数十万円単位になります。打合せの時間が限られているなら、迷わずこちらに使ってください。
コンセントと照明は、家具の配置から逆算してください
費用としては大きくないのに、満足度への影響がいちばん大きいのがこの2つです。図面の上で「壁のこのあたり」と決めると、必ずずれます。ベッド、ソファ、テレビ、食卓、掃除機、スマホの充電場所を先に紙に書いて、そこから位置を決めてください。ダスノンでは打合せのとき、この確認を必ず入れています。
「言ったつもり」を防ぐ
打合せの失敗でもうひとつ多いのが、伝えたはずのことが伝わっていないケースです。悪意はなく、単に記録が残っていないことが原因です。防ぐ方法は3つあります。
- 決まったことは、その場で書いたものに残す ── 打合せのメモでも、図面への書き込みでも構いません。「次回までに」で終わらせないこと
- 設備は品番で確認する ── 「白のキッチン」ではなく、メーカー名・シリーズ名・品番まで。色番号もです。同じ「ホワイト」がメーカー内に何種類もあります
- やらないことも書いておく ── 「今回、2階のトイレは触らない」「エアコンは既存のまま」。含まれないものを明文化しておくと、後の行き違いがなくなります
ショールームに行かれる場合は、気に入ったものの品番を写真に撮っておくと確実です。カタログの色と実物の印象は違うので、実物を見られるなら見た方がいいのは間違いありません。
【工事中】追加費用と近隣トラブル
追加費用が出るのは、どういうときか
解体してみないと分からない部分は必ずあります。実際に追加のお見積りになりやすいのは、この4つです。
- 下地・土台の腐朽 ── 特に浴室まわりと、水が回っていた形跡のある床下
- 壁の中の配管が想定と違う ── 図面がない古い家では珍しくありません
- アスベストを含む建材が見つかった ── 適正な処理が必要になります
- シロアリの被害 ── 駆除と、食害を受けた部材の交換
問題は追加が出ること自体ではなく、「どういう場合に、どのくらい追加になるか」が着工前に説明されていたかどうかです。「追加は一切ありません」と言い切る会社より、条件を先に示す会社の方が信用できます。
ダスノンの場合
お見積り価格で完工します。上のような事態が判明した場合のみ別途お見積りとなりますが、勝手に進めることはありません。写真をお見せして状況をご説明し、ご了承をいただいてから作業に入ります。「進めてしまったので払ってください」という形にはしません。
近隣とのトラブル
大阪市内は住宅が密集している地域が多く、ここは特に気を遣うところです。多いのは次の3つです。
- 騒音・振動 ── 解体の日がいちばん大きくなります。いつ、どのくらいの音が出るかを事前に伝えておくかどうかで、印象がまったく違います
- 工事車両の駐車 ── 道路が狭い地域では、停め方ひとつで苦情になります
- 共用部の汚れ・傷 ── マンションでは、エレベーターと共用廊下の養生が不十分だと管理組合との問題に発展します
ダスノンは、近隣へのご挨拶と養生、工事後の清掃をすべて工事代金に含めています。ここを外したお見積りはお出ししていません。工事後も近所づきあいは続くので、ここは削るところではないと考えています。
工期の遅れ
遅れる理由でいちばん多いのは、実は工事そのものではなく設備の納期と、マンションの管理組合の承認待ちです。どちらも事前に逆算しておけば防げます。詳しくは リフォームの工期 にまとめました。
【工事後】あとから出てくること
住み始めてから気づくことです。工事の不備ではなく、間取りを変えた結果として起きるものが中心になります。
| 起きること | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 調理のにおいがリビングに広がる | 対面キッチンにしたことで仕切りがなくなった | レンジフードの能力見直し、換気の追加 |
| キッチンの音がリビングに響く | 同上 | 吸音材の追加、腰壁の設置 |
| 窓に結露が出るようになった | 気密が上がり、換気が追いついていない | 内窓の設置、換気の見直し |
| 部屋の間で温度差が大きい | 一部だけ断熱した場合に起きやすい | 断熱範囲の追加、内窓 |
| クロスの継ぎ目が開いてきた | 下地の乾燥収縮。1年以内に起きることがあります | 補修(多くは保証の範囲) |
| 建具の動きが悪くなった | 季節による木部の伸縮 | 調整(多くは保証の範囲) |
下2つは初期不良ではなく、新しい材料が落ち着く過程で起きるものです。引渡し後1年以内の調整は、どの会社でも対応するのが普通です。遠慮せずにご連絡ください。
保証の範囲は、契約前に書面で確認を
「何年保証」だけでなく、何が対象で、何が対象外かを確認してください。設備そのものはメーカー保証、工事の部分は施工会社の保証、と分かれているのが一般的です。この切り分けが曖昧だと、不具合が出たときにどちらに連絡すればいいか分からなくなります。ダスノンはお引渡しのときに、設備ごとの保証書と連絡先をまとめてお渡ししています。
マンション特有の落とし穴
- 管理規約を見ずに床材を決める ── 遮音等級(LL-45など)の指定があることが多く、指定を満たす材料は一般品より単価が上がります。決めた後に規約違反が判明すると、材料を選び直しになります
- 共用部を交換しようとする ── 窓サッシ、玄関ドア、バルコニーは原則として個人では交換できません。ただし内窓は室内側なので設置可能です。断熱を諦める必要はありません
- 管理組合への申請期間を見込まない ── 承認までに2週間〜1ヶ月かかることがあります。引越しの日程を先に決めてしまうと、そこから逆算が効かなくなります
- 搬入経路を確認せずに設備を選ぶ ── エレベーターに入らないサイズのユニットバスや建具があります。階段で上げられるかどうかも含めて、現地で確認が必要です
- 水まわりを大きく動かす前提で計画する ── 床下の空間が浅い物件では、排水の勾配が取れず移設できないことがあります。これは規約ではなく物理的な制約です
詳しくは マンションのリフォーム をご覧ください。管理組合への申請書類の作成もお手伝いしています。
一戸建て特有の落とし穴
- 抜けない柱を前提に間取りを考える ── 構造上抜けない柱や筋交いがあります。図面だけでは判断できないため、現地で確認してからのプランになります
- 内装を先にやって、後から耐震や配管に手を入れる ── きれいにした壁を、数年後にまた壊すことになります。1981年5月以前の建物は、内装より先に構造を確かめてください(耐震リフォームの記事)
- 外壁だけ先にやる ── 足場代がおよそ15〜25万円。数年後に屋根をやると、これを2回払うことになります
- 前面道路の幅を考えずに工事を組む ── 大阪市内では4m未満の道路に面した家が多く、大型車が入れないと資材の搬入方法から変わります
- 床下・天井裏の状態を見ないまま決める ── 一戸建ては点検口から入れることが多いので、見られるなら見ておいた方が確実です
手を入れる順番の考え方は 築年数別・手を入れる優先順位 に、建物種別ごとの詳細は 一戸建てのリフォーム にまとめています。
契約前に聞いておく7つの質問
ここまでの失敗の大半は、契約前にこの7つを確認しておけば防げます。そのまま聞いていただいて構いません。
- 実際に工事をするのは、どの会社のどなたですか
- この見積書に「一式」はいくつありますか。内訳を出せますか
- この金額に含まれていないものは何ですか(撤去・処分費、養生、清掃、駐車場代、解体後の壁と床の補修)
- どういう場合に追加費用が出ますか。そのときはどう進めますか
- 保証は何年で、何が対象ですか。設備と工事はどちらが窓口ですか
- 着工から引渡しまで何日ですか。遅れるとしたら原因は何ですか
- 近隣へのご挨拶と養生はどこまでやってもらえますか
この7つに、その場で具体的に答えられる会社は信用できます。逆に、質問をはぐらかされたり、「そこは大丈夫です」で済まされたりする場合は、いったん持ち帰ってください。
それでも困ったときの相談先
契約してしまった後、工事中や工事後にトラブルになった場合、当事者だけで解決しようとすると長引きます。次のような公的な窓口があります。
- お住まいの自治体の消費生活センター ── 契約に関する相談全般。大阪市、各市町村にそれぞれ窓口があります
- 消費者ホットライン(188) ── 最寄りの消費生活センターにつながります
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センター ── 住宅の工事に特化した相談窓口です
- 大阪府・大阪市の住宅関連の相談窓口 ── 建物の技術的な内容についての相談ができます
相談の際は、契約書・見積書・打合せの記録・工事前後の写真が揃っていると話が早く進みます。これらを残しておくこと自体が、いちばんの備えです。
よくあるご質問
他社で契約済みですが、不安になってきました。相談できますか?
お見積書や契約内容を拝見して、気になる点をお伝えすることはできます。ただし、他社さんとの契約の解除や交渉について判断することはできませんので、その部分は消費生活センターなどの公的な窓口にご相談ください。
訪問してきた業者に屋根の写真を見せられました。本当でしょうか?
その場では判断できません。まずは急いで契約しないことです。実際の状態が気になる場合は、別の会社に見てもらってください。ダスノンでも、他社さんの指摘が妥当かどうかの確認だけでお伺いしています。費用はいただきません。
打合せで決めることが多すぎて、判断しきれません
すべてを同じ重さで決める必要はありません。あとから変えにくいもの(配管・壁・間取り)を先に決めて、あとから変えられるもの(壁紙の色、照明器具、設備のグレード)は後回しで構いません。優先順位の整理からお手伝いします。
工事中に「ここも直した方がいい」と言われたら、断ってもいいですか?
もちろんです。ただし、壁を開けている今しかできない工事(配管の更新、下地の補修、断熱)については、後回しにすると割高になります。「今やるべきか、後でもいいか」を必ず確認してください。ダスノンでは、緊急性と、後回しにした場合の費用差をあわせてご説明しています。
引渡し後に不具合が出たら、いつまで対応してもらえますか?
工事内容ごとに保証期間を定めてお渡ししています。クロスの継ぎ目や建具の調整といった、新しい材料が落ち着く過程で起きるものは、1年以内であればまず対応の対象です。まずはご連絡ください。
失敗しないために、施主側で準備しておくことはありますか?
3つあります。①いま住んでいて不便に感じることを、思いつくまま書き出す。②家具の配置を決めておく(コンセントと照明の位置がこれで決まります)。③今回やらないことを決めておく。この3つがあると、打合せの精度が大きく上がります。
迷っている段階のご相談がいちばん役に立ちます
契約してからでは選び直せないことが多くあります。プランを決める前、他社と比べている最中、どの段階でも構いません。現地調査・お見積り・出張費はすべて無料、相見積もり歓迎で、しつこい営業はいたしません。大阪市・北摂・北河内・兵庫県東部にお伺いしています。
関連ページ:大阪のリフォーム(総合)/リフォーム会社の選び方/リフォームを安くする方法/リフォーム費用相場/施工事例一覧